福利厚生とは?種類やメリット・デメリット、人気のランキングを解説
- 2月13日
- 読了時間: 11分

| 目次
| 福利厚生とは何か
福利厚生とは、企業が従業員に対して提供する「給与・賞与以外の報酬やサービス」の総称です。
従業員が安心して働ける環境を整えるための仕組みであり、企業経営において重要な役割を果たしています。
| 福利厚生の定義と目的
福利厚生の基本的な定義は、労働力の確保や定着、従業員の生活の質の向上を目的とした施策です。
これには、法律で義務付けられているものと、企業が独自に設定できるものの2種類が含まれます。
目的は単なる従業員への還元にとどまらず、組織全体の生産性向上やエンゲージメント強化にあります。
企業が従業員を大切にする姿勢を示すことで、信頼関係の構築にも寄与するのです。
| 福利厚生を提供する目的
企業が福利厚生を提供する主な目的は、以下の3点に集約されます。
1. 人材の確保と定着:魅力的な制度は採用活動での強力な武器となり、離職防止につながります。
2. 従業員の健康維持:心身の健康を支えることで、パフォーマンスの低下を防ぎます。
3. 組織の活性化:従業員満足度を高め、企業全体のモチベーションを向上させます。
このように、福利厚生は「コスト」ではなく、企業成長のための「投資」であると理解すべきです。
| 法定福利厚生と法定外福利厚生の違い

福利厚生には、法律で義務付けられた「法定福利厚生」と、企業が任意で導入する「法定外福利厚生」があります。
この2つの違いを正しく理解することが、制度設計の第一歩です。
法定福利厚生の種類と具体例
法定福利厚生とは、法律によって企業に導入・費用負担が義務付けられている制度です。
主に従業員の生活保障やセーフティネットとしての役割を担っています。
具体的な種類は以下の6つです。
健康保険:私傷病や出産時の医療費負担を軽減する制度。
介護保険:介護が必要になった際にサービスを受けるための制度。
厚生年金保険:老齢、障害、死亡時に年金を給付する制度。
雇用保険:失業時の給付や雇用の安定を図る制度。
労災保険:業務中や通勤中の事故・災害を補償する制度。
子ども・子育て拠出金:児童手当などの財源となる拠出金(全額事業主負担)。
これらは企業の義務であり、未加入の場合は罰則の対象となるため注意が必要です。
法定外福利厚生の種類と具体例
法定外福利厚生とは、企業が独自に内容を決定し、任意で提供する制度です。
企業の特色やメッセージが出やすく、採用競合との差別化ポイントになります。
主な種類は以下の通りです。
住宅関連:住宅手当、家賃補助、社宅・寮の提供など。
健康・医療関連:人間ドック補助、スポーツジム利用補助、メンタルヘルスケアなど。
生活支援:食事補助(社員食堂・宅配弁当)、育児・介護支援など。
慶弔・災害:結婚祝い金、慶弔休暇、災害見舞金など。
自己啓発:資格取得支援、書籍購入補助、セミナー参加費補助など。
レクリエーション:社員旅行、社内イベント、部活動支援など。
従業員のニーズに合わせて柔軟に組み合わせることが、満足度向上の鍵となります。
| 福利厚生の種類とユニークな制度
近年では働き方の多様化に伴い、福利厚生の内容も変化しています。
ここでは、多くの企業で導入されている人気の制度と、話題性のあるユニークな制度を紹介します。
人気の福利厚生ランキング
従業員からのニーズが高い福利厚生は、生活に直結する金銭的な補助や健康に関するものです。
各種調査データに基づく、人気の福利厚生ランキングは以下の傾向にあります。
1. 住宅手当・家賃補助:生活費の固定費を削減できるため、若手からベテランまで圧倒的な人気があります。
2. 食堂・昼食補助:毎日のランチ代を節約でき、健康的な食事も摂れるため満足度が高い制度です。
3. 人間ドック・健康診断の法定外補助:法定以上の検査項目への補助は、健康意識の高まりと共に需要が増えています。
4. 特別休暇:リフレッシュ休暇やアニバーサリー休暇など、ワークライフバランスを重視する層に支持されています。
特に「食事」と「住宅」は、従業員にとってメリットがわかりやすく、採用活動でも強いアピール材料となります。
ユニークな福利厚生制度の具体例
他社との差別化を図るため、独自性のある制度を導入する企業も増えています。
ユニークな制度は、企業の文化や価値観を社内外に伝える効果があります。
[ ユニークな制度の事例 ]
失恋休暇:プライベートの悲しみを癒やし、万全の状態で業務に戻るための休暇制度。
推し活休暇:アイドルのライブやイベント参加のために取得できる休暇。多様な価値観を尊重する姿勢を示せます。
パワーナップ(仮眠)制度:業務効率向上のため、就業時間中に短時間の仮眠を推奨する制度。
社内通貨制度:従業員同士で感謝のポイントを送り合い、景品と交換できる仕組み。コミュニケーション活性化に寄与します。
これらは導入コストが低いものも多く、アイデア次第で大きなエンゲージメント向上効果が期待できます。
|福利厚生を導入するメリットとデメリット
福利厚生の充実は多くの利点をもたらしますが、一方で運用における課題も存在します。
導入前に双方を把握し、対策を講じることが重要です。

福利厚生を導入するメリット
福利厚生を充実させることで、企業は主に3つのメリットを得られます。
1. 採用競争力の強化
求職者は給与だけでなく、働きやすさや待遇を重視します。
充実した福利厚生は「人を大切にする企業」というブランディングになり、優秀な人材の応募増加につながります。
2. 従業員の定着率向上
「この会社で長く働きたい」と思える環境を提供することで、離職を防ぎます。
特に住宅や家族への支援は、従業員の生活基盤を安定させ、帰属意識を高める効果があります。
3. 節税効果
一定の条件を満たした福利厚生費は「損金」として経費計上が可能です。
給与として支給すると所得税の対象になりますが、福利厚生費であれば非課税となるケースがあり、企業・従業員双方に税制メリットがあります。
福利厚生のデメリットと課題
一方で、以下のようなデメリットや課題も考慮しなければなりません。
1. コストの増加
制度の導入・維持には費用がかかります。
利用率が低い制度にコストをかけ続けることは経営の負担となるため、費用対効果の検証が不可欠です。
2. 管理・運用の手間
制度の設計、周知、申請手続き、業者とのやり取りなど、人事・総務担当者の業務負担が増加します。
アウトソーシングの活用などで、工数を削減する工夫が必要です。
3. 従業員間の不公平感
一部の従業員しか利用できない制度(例:持ち家の人だけの住宅手当、喫煙者だけの休憩など)は不満の温床になります。
全従業員が公平に恩恵を受けられる制度設計や、カフェテリアプランの導入が解決策となります。
| 福利厚生のコストと運用形態
福利厚生にかかる費用は決して安くありません。
コストの目安と、効率的な運用形態について解説します。
福利厚生にかかるコスト(費用面)
日本経済団体連合会の調査(2019年度)によると、従業員1人1ヶ月あたりの福利厚生費の平均は**約10.8万円**です。
その内訳は、法定福利費が約8.4万円、法定外福利費が約2.4万円となっています。
特に法定外福利費の中で大きな割合を占めるのが「住宅関連」と「ライフサポート関連」です。
自社の予算規模に合わせ、どの分野に重点的に配分するかを検討する必要があります。
全ての要望に応えることは難しいため、優先順位をつけて予算配分を行いましょう。
福利厚生制度の運用形態
福利厚生の運用には、大きく分けて「パッケージプラン」と「カフェテリアプラン」の2つの形態があります。
1. パッケージプラン(定額制)
福利厚生代行会社が提供するサービスを、パッケージとして一括で契約する形態です。
従業員一人あたり月額数百円程度で、宿泊、映画、グルメなど多様な割引サービスを利用できます。
導入が簡単でコストも抑えやすいため、中小企業に適しています。
2. カフェテリアプラン(選択制)
企業が従業員に一定のポイントを付与し、従業員はメニューの中から好きなものを選択してポイントを消化する形態です。
個々のニーズに合わせた利用が可能で、公平性が保ちやすいのが特徴です。
ただし、パッケージプランに比べて導入・運用コストが高くなる傾向にあります。
| 福利厚生導入の流れと注意点
実際に制度を導入する際の手順と、失敗しないための注意点を解説します。
計画的な導入が、制度の形骸化を防ぎます。
福利厚生導入の基本的な流れと手順
導入は以下のステップで進めるとスムーズです。
1. 目的の明確化:「採用強化」「健康増進」「離職防止」など、何を解決したいのかを定めます。
2. 従業員のニーズ調査:アンケートを実施し、現場が求めている支援を把握します。
3. 制度の設計・選定:予算とニーズを照らし合わせ、自社運用かアウトソーシングかを決定します。
4. 規定の作成・周知:就業規則や福利厚生規定を整備し、全従業員へ説明会などで周知します。
5. 運用開始:利用状況をモニタリングできる体制を整え、スタートします。
福利厚生導入に当たっての注意点
導入時に特に注意すべき点は「全従業員への公平性」と「課税・非課税の判断」です。
特定の層しか使えない制度はモチベーション低下を招きます。
正規・非正規雇用にかかわらず利用できる設計が望ましいです。
また、現物支給や金銭補助の内容によっては、福利厚生費として認められず「給与」とみなされ課税対象になる場合があります。
国税庁のガイドラインを確認し、必要に応じて税理士に相談することをおすすめします。
| 福利厚生のトレンドとニーズの変化
社会情勢の変化に伴い、求められる福利厚生も変わってきています。
最新のトレンドを押さえることで、時代に合った魅力的な企業づくりが可能です。
コロナ禍以降の福利厚生ニーズの変化
コロナ禍を経てテレワークが普及したことで、従来の「オフィス環境の充実」から「在宅勤務支援」へニーズがシフトしました。
例えば、在宅勤務手当(通信費・光熱費補助)や、自宅用オフィス家具の購入補助などが注目されています。
また、対面コミュニケーション減少によるメンタル不調を防ぐため、オンラインカウンセリングなどのメンタルヘルスケアへの関心も高まっています。
感染症対策としての予防接種補助なども、定番化しつつあります。
福利厚生を通じた企業ブランディング
福利厚生は今や「企業ブランディング」の重要な要素です。
SDGs(持続可能な開発目標)や「健康経営」に取り組む企業として、福利厚生の内容を対外的に発信することが増えています。
例えば、男性の育児休業取得促進や、女性特有の健康課題(フェムテック)への支援は、ダイバーシティ推進の象徴となります。
従業員を大切にする姿勢は、顧客や投資家からの信頼獲得にもつながり、企業価値そのものを高める効果があるのです。
|福利厚生の効果測定と利用状況の検証
制度は導入して終わりではありません。
効果を測定し、改善を続けることで、真に価値のある福利厚生となります。
福利厚生の効果測定方法
福利厚生の効果は、定量的・定性的な指標を用いて測定します。
定量的指標:制度の利用率、離職率の推移、採用応募数、有給休暇取得率など。
定性的指標:従業員満足度調査(エンゲージメントサーベイ)、採用面接での志望理由ヒアリングなど。
これらのデータを定期的に収集し、導入前と比較することで、制度が目的に対して機能しているかを判断します。
福利厚生の利用状況の定期的な検証
利用率が低い制度は、その原因を探る必要があります。
「制度自体が知られていない」「申請手続きが面倒」「内容が魅力的でない」など、理由は様々です。
定期的に利用状況を検証し、以下のサイクルを回しましょう。
1. 周知徹底:社内ポータルやメールで定期的にアナウンスする。
2. 手続きの簡素化:スマホで申請できるようにするなど、利便性を高める。
3. 制度の入れ替え:長期間利用されていない制度は廃止し、新たなニーズに対応した制度に入れ替える。
従業員の声に耳を傾け、時代に合わせてブラッシュアップしていくことが、満足度の高い福利厚生を維持する秘訣です。
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