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成功事例に学ぶ「食事」を通じた健康経営実現の秘訣と実際の効果



近年、健康経営は日本の企業において非常に重要な課題となっています。労働者の健康問題が増加し、高齢化やストレスの影響も高まっていることから、健康経営は労働者のモチベーション向上や生産性向上などに寄与することが期待されています。本記事では、健康経営の現状や取り組む効果、企業が取り組んでいる健康経営施策などについて紹介していきます。


|目次

 ・栄養バランスを考慮した健康的な社食

 ・食育セミナーの導入

 ・自社サービスで健康経営に取り組む

 ・福利厚生による食事補助

 ・シャッフルランチ・リモートランチの実施

 ・健康的な生活スタイルの推進

 ・疲れの軽減

 ・カリキュラムアップ


 

|健康経営について

健康経営は、従業員の健康管理も経営戦略に組み込み実践する試みです。これは、社員の健康状態の改善や生産性の向上などを通じて、企業の成長や競争力の向上を図ることを目的としており、社員の健康管理や健康促進、ワークライフバランスの改善などの取り組みを通じて、健康的な労働環境を構築することも含んでいます。

実際の取り組みが評価された企業は、「健康経営銘柄」や「健康経営優良法人認定制度」などに選ばれています。




|健康経営優良法人の評価項目に「食事」がある

健康経営といっても何に取り組めばいいのか分からないという方も多いと思います。

経済産業省が公表している「健康経営銘柄」及び「健康経営優良法人」の認定要件は以下のようになっています。

出典:経済産業省ヘルスケア産業課「健康経営の推進について」

この認定要件の中で「食生活の改善に向けた取り組み」という項目があり、健康経営には「食生活」を改善することが必要なことだということが分かります。

ちなみにこの項目の具体的な対策としては以下のようなものが挙げられます。

(1)健康を考慮した食堂メニュー充実や弁当利用の促進

(2)健康を考慮した飲料提供の取り組み

(3)健康を考慮した食事や飲料の現物の支給

(4)朝食欠食対策としての朝食提供



|食事で健康経営に取り組む事例

では実際に健康経営に取り組む企業はどのようなことをしているのか。

主な取り組みを紹介していきます。


栄養バランスを考慮した健康的な社食

社員食堂で健康的な食事を提供することは多くの社員の食事をコントロールすることができるため、食生活改善に大きな期待ができます。実際に株式会社タニタでは、健康的な食事管理を目指して、管理栄養士が監修したメニューを提供しており、美味しくて栄養バランスが良いと社員からは評判です。

社員食堂を導入することは社員の家計を助けることにも繋がるため、離職者を減らすことにも繋がるでしょう。

しかし、社員食堂を導入するためには多くのコストがかかったり、広いスペースが必要になってきます。そのため導入を検討しづらい企業も多くあります。その場合は企業用のお弁当販売サービスなどを利用して、コストを抑えながらも社員にしっかりと食事をとってもらうようにするのもいいでしょう。


食育セミナーの導入

食育セミナーを社内で実施することで、今までの食生活を振り返る機会を社員に与えることができます。仕事の忙しさや好き嫌いを理由に偏った食生活を送っている社員も乱れた食生活が与える健康リスクを知ることで、自ら食生活を見直す良いきっかけになります。

実際に味の素株式会社・東洋インキグループなどでも食育セミナーを実施しているようです。

企業向けの食育研修を行うサービスも多くあるため、一度利用してみるのもいいでしょう。

実施の結果、現状を知ることができ、社員の健康意識が向上したりと健康経営を促進できます。

出典:味の素株式会社(https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/aboutus/health/)

出典:東洋インキグループ(https://schd.toyoinkgroup.com/ja/csr/matissues/healthmanagement.html)


自社サービスで健康経営に取り組む

花王株式会社は2008年に発行した「花王グループ健康宣言」のもと、健康経営に取り組んでおり、「健康経営銘柄」に8年連続で選定され、あわせて「健康経営優良法人~ホワイト500~」に6年連続で認定されています。

社内のヘルスケアの知見や見える化技術を結集した「Kao GENKIプロジェクト」では、健康ソリューションプログラムの一部を社外へもサービスを提供し、地域や他企業の健康づくりに活用されています。

また、受動喫煙防止や社員食堂での「スマート和食®」の導入も始めています。スマート和食®は花王株式会社の商標登録で、専門家によるセミナーやプログラム、マスター講座などです。自社への導入だけでなく、対外向けにも行っています。

出典:花王株式会社(https://www.kao.co.jp/genki/service/smart/)


福利厚生による食事補助

食事補助は、従業員の身体的な健康や精神的な状態を向上させるために重要な役割を果たします。

食事補助を行うことで、従業員は欠食することも減り、健康的な食生活を送ることができるようになります。また、従業員のストレスや疲れを軽減することができ、生産性の向上や雇用者との契約の信頼関係の構築などにも役立ちます。

また、食事補助を行うことによって、企業としては、従業員に対する投資や、健康経営に対する取り組みのシグナルとして認知されることもあります。

最近は様々な食事サービスが提供されているので自社のニーズをしっかりと見極めることが大事です。


食事関連の福利厚生には、以下のようなものがあります。

・食費のかかる費用の一部を補助(食事補助)

・お弁当販売サービス(参考:社食DELI)

・チケットサービス(参考:エデンレッドジャパン株式会社)

・惣菜配達サービス(参考:オフィスおかん)

・サラダ系配達サービス(参考:オフィスでやさい)


シャッフルランチ・リモートランチの実施

部署の垣根を越えて行う「シャッフルランチ」や、テレワーク中にみんなでランチをする「リモートランチ」を行うのも、食事を通じた健康経営に役立つ施策となります。

ランチを会社のイベントとすることで、普段はランチをとらなかったり、おざなりになってしまっている従業員の食生活改善を促すことができます。

また、シャッフルランチやリモートランチは、従業員同士の横のつながりを強化し、風通しの良い組織づくりにも役立ちますので食生活改善だけでなく副次的な効果も見込めます。



|健康経営に取り組むことによる従業員の主なメリット

これまで企業側のメリットやどういった取り組みをしているのかを紹介してきました。

では、従業員にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか?


健康的な生活スタイルの推進

健康経営に取り組むことで、従業員は健康的な生活スタイルを推進することができます。

健康的な食事や適度な運動などによって、仕事とプライベートのバランスが良くなり、生産性の向上、キャリアアップなどの効果が期待されます。


疲れの軽減

健康的な生活スタイルを推進することで、従業員はストレスや疲れを軽減することができます。

睡眠や適切な休息などによって、ストレスや疲れを回復し、より活力に満ちた生活が送れるようになります。


カリキュラムアップ

健康に関するセミナーや講演などを開催することで、従業員は健康的な生活スタイルに関連する知識やスキルを向上させることができます。



|まとめ

健康経営は、企業が従業員の健康やウェルビーイングを改善することを目的とする経営戦略のことです。これにより、従業員のモチベーションや生産性の向上、病気休暇の減少などのメリットが期待されています。また、企業のイメージアップや風評被害回避などのメリットもあります。

これら多くのメリットがある健康経営に取り組むには、従業員のライフスタイルや環境の改善、福利厚生の提供など、多様な対策が必要となってきます。


まずは自社が取り組みやすいことから始めてみるのが良いと思います。

「社食DELI」もしっかりと昼食をとっていただくための施策として有効なお弁当販売サービスです。

詳細は以下よりご確認ください。



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